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 今日の出来事 仲間意識
2007年11月05日 (月) | 編集 |
母の下着をまとめ買いに入った。
ついでに、ちょっと羽織る外出用の上着を探した。
当然、ミセスはミセスでもおばさん以上のコーナーだ。
私とは体型が全く違う母だが、一応試着してみる。
上着なので試着室のカーテンを引かずにいると、私より多分10歳は上で
あろう方が鏡に映った。 視線にとても力が入っている。
試着を待っているのかと思ったが、手には何も持っていない。
ともかく、それは私にも少し大きいのでやめて他へ移った。

値段の割には品物の良い、素敵な一着が眼に入った。
同じ品をご主人連れの方が買おうかと迷っているようだ。
この方も私より10歳は上だと思われる。
眼が合ったので、「これ、素敵ですね。」
「ねー!」
母のためにとは言わなかった。
気がつくと、先ほど鏡に映った方も傍にいた。

で、試着室で着てみると丈が短過ぎたので戻しに行った。
「奥さん、どう思います?」  ご主人連れの方
「丈が短いのでやめますわ。」
私には合っても母だとお尻が出過ぎて暖かくない。
「やっぱりねぇー。」

いきなり、鏡の方がご主人連れに
「さっき、奥さんが着てたけど変だった。お尻が出過ぎて!」

あっはーん、この方は他人様が着てみた様子で品選び。
さっきの視線の強さはこれかいな。
それにしても、ちと言い過ぎではないのかい?
ご夫婦が沈黙しているではないかいな。

「短いのが流行りですものね。若い人には良いかもしれませんけど。」
「奥さんなら似合うわよ。」 当然のように期待していたのだが、
「そう、流行なんて我ら に関係ないべさ。年寄り 向きのをもっと
増やして欲しいねー、全くぅ。」
鏡の方は仲間を得たとばかりにべらべらべら。

、我らって me もかい?  、年寄り?
髪を整え派手めに化粧を施して、細いパンツスタイルの外出ルック。
ハイヒールだって履いている。
別に若作りする気はないし、そう見られたいわけじゃない。
歳相応に見られれば良い。
なのに10歳上と思われる方々と同じだってかい。

いややややや。 うええええ。
母の物を選んでいると今更言っても恥をかく。
一瞬、言葉に詰ったが
「ホントねー。これからの季節はお尻が隠れた方が暖かいですよねー。」
などと調子を合わせて置いたけど‥

「それではお先にー。」
すっかり選ぶ気が失せて店を出た。
久し振りに履いたハイヒールのお陰で足も痛く、大通公園など歩いてみるはずが
さっさと地下鉄に乗り、どっかと座って気がついた。
ウールのタイツ、丈長パンツが買い物袋から透けて見えている。
うわっ、あわてて両手で隠し、顔を上げた。
向かい側に座っている老婦人方の4つの眼

「大丈夫、お仲間ですから‥」  ぎゃーー!