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 誘導
2008年04月28日 (月) | 編集 |
ある手続きのため、居住区外の役所へ行った。
何度か訪れたことはあるのだが、正面駐車場が2つに分かれていることに
気がつかなかった。

入庫に待たされるのはどこの役所も同じなので列に並んだ。
待たされる時間を惜しみ、公共の交通機関を利用すべきなのだが
体力減退のせいでつい車。 しかも約2ヶ月ぶりの都心部だ。

駐車場誘導員は明らかに定年退職後に就いたと思われるおじさん。
余り慣れていないように見受けられるのと、直感だ。

定年後も仕事があるということは素晴らしい。
何せ、医療費は高額負担になる一方で値上げラッシュ。
年金だけの老後は厳しく、不安を抱えている老人が多い。
私も無論そのひとり。定年をどの企業もさっさと65歳までにすべきだ。
空白の5年間をどうせよと?
法律が生ぬるい。
退職金の出ない人がいるという現実を知らないのか知ろうとしないのか。
無策なら、高速道路よりせめて姥捨て山の復活を。

で、駐車場
入り口はもっと先で、出口だと思っていた場所の真ん中あたりで大仰に手を振り 
おいで おいで された。
お、ラッキー! ここって入れるのか!

おいでーおいでー
はーい、はい
おいでーおいで!
だけど、このままだと花壇を囲む石にぶつかるのでは?

おいで!おいで!
大丈夫かい? ま、行ってみるか

おいでったらおいで  やっぱり不安。 たまらず 
ぶつからないの?   という仕草をしてみると
ぶつかる!        という仕草が帰って来た。
やっぱりな! これって誘導していることになるのかい。

仕方なくバックしてぶつかることなく入庫した。
道路側の一番端でスペースは広い。
隣の車との十分な余裕を確認してエンジンを切った。 すると
入れ直せ  という仕草をする。
なんで?  視線で訴えるが
いいから出してー出して と手で合図

ったくなぁ。 
何が何でもラインの中央に入れさせたいらしい。
職務を生真面目に遂行しておられるようだ。

ハンドルを 左に回せー回せー
はいはい、はいはい
中央に納めたところ、両手で大きなまるをくれた。
大きなまるをもらうなんてことは滅多にないので嬉しかった、はずがない。

当てにならない誘導をされた経験がもう一度。
これもある公共の施設だった。
駐車場にライトがないのか悲しくも暗闇の中
バックせ!バックせ!
はい、はい 
だけど後ろにこれまた花壇の岩が
ズズズズズッ
ギェッ! 擦った!擦った!
急ぎ施設に入らなければならず、傷を確認できたのは翌朝だった。

バンパーにガリッガリ!
今更文句を言っても仕方ないことだし、「筆付きカラーペイント」などという物を
わざわざ購入して傷を隠した。

この経験を生かした結果が上述の無傷入庫。

どちらも、お互いに口があるのに動作だけでコミュニケーションを取っている。
My car は今時手動だからといって不安な時は面倒がらず、車の窓を開けて
話すことにしよう。

それと誘導員の大仰過ぎる合図もいけない。
道路工事などで棒を振り過ぎると、通れというのか止まれというのか
解らない時がある。
事故につながりそうな場合は、必ず自分の眼で確かめることだ。
己の眼が当てにならなくなったら はい、それま~でぇよ


 聞き違い パートⅡ
2008年04月19日 (土) | 編集 |
ピンポーン!
「はい?」
「‥‥」
何とか言わんかい、ブツブツブツ‥

出てみると ご近所のおばさん奥様だった。
母と私の丁度真ん中くらいの年齢で、ウチよりもっと前から住んでいらっしゃる
町内の超古株。 ご主人にも何かとお世話になっている。
最近、ゴミ出しでお会いした時
「今が一番寂しい時じゃない? 遊びにおいでー。」
と、言ってくださった。

カスミソウ漬けたの。 冷蔵庫で2週間くらい経ってるの。 食べてみてぇ。」
「えー? カスミ草?」
「うん、なすびときゅうりが入ってるの。」
「お漬物だーい好き!ご馳走様でーす。」

さて夕食時、カスミ草の漬物ってどんなかしらん。
キャリアある主婦は漬物も工夫するんだなぁ。
楽しみにジップロックの袋を開けてみた。
が、どこにもカスミ草らしきものは見当たらない。
漬け込むと無くなるのかなぁ‥
ま、いいや。 きゅうりとなすの粕を洗い落としながら
あーっ! 粕味噌漬って意味かー。

わはは! ばかか!
まな板の上の一切れをつまんでみると 美味しいんだなぁ、これがまた。

早速仏前に
「お母さん!〇〇さんの奥さんから頂いたの、美味しいよ!」
花瓶の中でカスミ草が静かに揺れた。



                                    おすすめ旬の味

 聞き違い
2008年04月08日 (火) | 編集 |
今年も車検の時期を迎えてしまった。
購入してからず、ずーっと同じところに頼んでいるので電話した。

「また車検かぁい。 そろそろ買い換えた方がいいんでない?」
「いいの! 買わないの! 今週中に来て欲しい!」
母の死を知らせると非常に驚いていたようだ。

約束の時間きっかり。
ドアを開けると顔中で慰めの言葉もないと表現し、もともと小柄な身体を
消え入りそうに縮めて立っていた。

「あら、そっちも痩せたんじゃない?」
「うん、ちょっと。 毎週点滴あるんだわぁ。」
「あらぁ、それは大変だ。 気を付けてね。 ところでご商売は繁盛?」
「忙しいのさぁ。」
「忙しいのは繁盛ってことでしょう?」
「だから毎週展示会あるだけさぁ。」

心のあり様で聞こえる言葉も違ってくるものか。
体力・気力については置いといて、眼の衰えに加え耳までも。
口だけは達者というのが一番傍迷惑で可愛げ無いおばさんだ。

「余計なところいじらなくていいから!10万円以内でやって!出た分はサービス!」