雅なマダムの笑劇場 直球・カーブ・変化球 魔球はどこへ落ちるやら  コメント欄も小劇場
 スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 続 獄中日記
2009年08月27日 (木) | 編集 |
幸いなことに かの牢名主は2日後に出所し、後釜に座る人も
いなかった。 おかげで非常に静かになり、日中も眠ることが
できた。 監獄はこうでなくてはいけない。

熱が下がって だいぶ頭がはっきりしてくると、行い次第で
インシュリン刑の執行が待っている受刑者がほとんどである
ことが分かった。
毎食前、血糖値測定に呼ばれ できるだけごはんを減らされる
刑も辛いだろう。

が、86歳の隣人はいつも甘いお菓子を隠し持っていた。
娘さんの差し入れらしい。
この年齢だと食べたい物を食べてもいいような気はする。

入所してから4,5日経った頃だろうか、明け方にモサッという
音がした。
はっきりと目覚めてはいなかったので、気のせいかと思ったが
隣との仕切りカーテンを開けてみると、掛け布団ごとベッドから
落ちていた。
本人も夢か現か、事態を把握するのに時間がかかっているようだ。
あわてて助け起し、ベッドに寝かせて看守さんを呼んだ。
激しい音ではなかったので、骨折などの心配はないと思ったが
頭部を含め、CT検査を受ける羽目となり気の毒だった。
検査という罰金はとても高い…

以来、お菓子のおすそ分けに預かる代わりに愚痴の聞き役が
回って来た。
本人にとっては大変貴重な甘い物を、あまり好まないなどという
贅沢なことは言えなかったし。

聞き役は大変だった。耳が少し遠いし、同じ事を繰り返し言う。
90歳の夫に対するストレスが罪を深めたと思われる。
その夫は妻に日常、何一つとして手を貸すことをせず、
ただ ご飯を食べ、音量が高いままテレビを見て寝るだけ。
健康なのに、妻がいないと全く生活できない罪で一緒に
投獄されていて、 しょっちゅう鉄格子から様子を見に来ていた。

夫婦共に長生きしたばかりに殺し合いが起きないことを祈る。

私が出所する時、この隣人はお祝いと言って明治の板チョコを
一枚くれた。

meiji.gif

このような代物まで隠し持っていたことに驚きながらも、有り難く
頂戴した。 
きっと特別な日に食べようと、夫にも隠して取って置いた板チョコ。
母も大好きだったことを思い出して切なかった…





 

[続きを読む...]
スポンサーサイト

 獄中日記
2009年08月20日 (木) | 編集 |
重罪を言い渡され、あてがわれたのは牢獄の一番隅、窓側。
他に4名が服役中だった。
囚人服に着替えるため、看守さんがブラインドとカーテンを閉めた。
そして針刑を受けながら横になって うとうとしていると
隣の受刑者が大きな声で
「ちょっと!カーテンを開けていい?うっとうしいわ。」
「ハイ。」
「ブラインドも開けてや!」
取調べ中から頭痛がしていたし、火あぶりにあった身に太陽の光は
勘弁して欲しい。
「もう少し待っていただけませんか?」
ブツブツ言っているようだが知らん振りを決め込んだ。
それに針が刺さったままだから動けない。
薄目を開けてみると隣の人を囲んでみな車座になっている。
大声で喋り続けるその人はどうも牢名主という奴らしい。
逆らうと大変な目に遭うのだろうか。
それにしてもこの元気はどこから来るのだろう。

最初の針刑が終わってお手洗いに行こうと部屋を歩いたら
「ちょっと!ここは靴禁止だよ。スリッパ無いの?」
「いきなり投獄されたので着の身着のままなのです。」
「貸しスリッパがあるんだよ!」
「熱が下がったら一度家に帰ることができますので。」
フラフラしながら帰って来る途中の廊下までお喋りが聞こえてくる。
「ちょっと!ブラインド開けてや、うっとうしくてかなわんわ。」
「スミマセン。実は紫外線アレルギーなのです。」
「そりゃ、あんた。看守さんに言うべきだよ!」
「…」
私は罪の重さで動ける範囲を決められていた。
が、2日ぶりにご飯を食べさせていただいた勢いで、熱も下がらぬ
うちに外出許可をもらった。
投獄されたからには大人しくしているつもりだったのに…
頭痛は増してくるし豆太郎も気になる。
やっとの思いで帰宅し、持つべきものを持って豆太郎に事情を話し
監獄に戻ったところ、私の場所に違う人が居る。
「看守さんに言って換えてもらったから!」

ああ、どこでもいいから早く休みたい。
横になるやいなや2度目の針刑に処せられた。
その夜も熱は下がらなかった…


 豆太郎日記
2009年08月08日 (土) | 編集 |
ご心配をいただいた皆様ありがとにゃ。
約2週間入院し、生還した相棒は記事を書く気もにゃいので
ボクが代筆します。

入院中、熱が下がってからだけどボクの餌やりに外出許可を
もらって二日おきくらいに来てくれたんだ。
重症患者なのに「ペットの世話」で許可が出るとはエライ病院だ。
ビンボーなのにタクシーで往復。
7月は涼しかったからボクも助かった。

入院する前も高熱でフラフラになりながらボクには餌をくれた。
相棒は2日間全く食べていなかったんだ。
で、即日入院。 病室で看護師さんに向けての第一声が
「あのぉ、お昼ごはんは出るのでしょうか」
そして3度の食事を毎回残さず食べたって。
肺炎の原因は栄養失調だったりして、情けないにゃ‥

お腹いっぱい食べ続けたのに、退院間際に体重を量ったら
前より減ってたショックで食欲ガタ落ち。
無理して食べて損したとか、抗生物質過剰投与で味覚も悪いとか、
入院中も忙しかったとか。
検温だ、検査だ、点滴だ、吸入だ
三度の食事だ、お薬だ。
隣のおばあさんはベッドから落ちるわ、向かいのおばさんは
滑って転ぶ。
結構世話焼きだから、その度に介抱しながらインターホン。
「どーしましたあ?」
応える暇に飛んで来い。

ああ、ブツブツ言うのを聞いていたら眠くなってしまった‥
気が向いたらまた代筆するにゃ。

1942~01

自分が考えているより身体の方は歳を取っていること知ってる?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。