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 天の川のサイ
2010年07月18日 (日) | 編集 |
去年の七夕、天の川にいたサイは、より輝きを増そうと張り切ったところ
勢い余って地球上に落っこちてしまいました。
そこは、北海道旭川市近くの森の中でした。
「星のままでは住みにくかろう。」
日頃からサイの頑張りを認めていた宇宙の神様が猫の衣を貸してくれました。
一晩掛かって猫の衣に慣れ、森を出て歩いていると、一軒の家が目にとまり
ました。 窓際に猫の姿が見えたからです。
友達になりたいなぁ。
仲の良いyuukoさんとトシおじさん夫婦が住んでいることも分かりました。
ウロウロしているサイを見逃すわけがなく、ご飯をお腹いっぱいくれました。
ダイソンという、餌を横取りしても怒らない 優しい犬もいました。

遂に招じ入れてもらった家の中には、思った以上に猫がたくさんいました。
中には勘の鋭いのがいて、正体を訝り、ひっかかれることもありました。
yuukoさんは心配でたまらなかったようだけど、ちっとも痛くないのです。
だって星ですから…

それからの毎日は幸せでいっぱいでした。
優しいご夫婦に可愛がられ、仲間と認めてくれる猫たちやダイソン。
お互い、身体をくっつけて眠る時の心地よさは忘れられません。
そしてyuukoさんの手のぬくもり、トシおじさんの暖かいひざ。
四季折々に様子を変える家の周りや、森の中の散歩。
雪と寒さで外に出られない冬の日も、窓から真っ白な世界を見て飽きません。
何億年も宇宙で過ごしているのに、一年経つのがあっという間に感じました。
それほど楽しく幸せな日々だったのです。

しかしながら、七夕までには宇宙に戻るという神様との約束がありました。
サイは 愛してくれたみんなに別れを告げる術がなかったのです。
だから、だから 突然に去らねばなりませんでした。
どうか、どうか 悲しまないでください。

天の川に戻ったサイは、地球でもらった愛によって これまで以上に輝く星と
なりました。 宇宙から見る地球はとても小さいのですが、サイにとっては
命の輝きそのもの。 その光は永遠です。
yuukoさん、トシおじさん ダイソン、ソー、他の家族たち。
そして、その存在を知り可愛がってくれた人たちが地球上に生在る限り
宇宙から見守り、迷いそうな足元があったら照らし続けるつもりです。

夏の夜空、天の川にあって、ひと際光を放つ星 それは サイ。



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